No.14 (祭座新聞 第十五号、2003年1月掲載)

和太鼓祭座    


 よく劇場関係では「大向こうをうならせる演技」なんて言葉を使います。

その「大向こう」とは...。プロ野球の球場では、外野スタンドの応援が

もっとも盛り上がる。料金の安い外野席にこそ、金はなくとも野球だけは

見たいという熱心なファンが集まるからだ。「大向こう」とは、劇場のいち

ばん後方の立見席のことで、野球場の外野席に当たる。この「大向こう」

には金持ちも貴族もいない。だが、日々の生活に追われながらも芝居だ

けは見たいという熱狂的なファンでひしめいている。彼らは、三重やたし

なみで劇場に足を運ぶ金持ちをしのぐ演劇通なのだ。役者のほうもその

ことを十分に心得ていて、彼らを楽しませるようアレンジを繰り返したとい

う。だからこそ「大向こうをうならせる演技」という言葉が生まれたのだ。

和太鼓祭座も「大向こうをうならせる演奏」をしていきたい!!