No.11 (祭座新聞 第十二号、2002年4月掲載)

和太鼓祭座    


 「水もしたたるいい男」...きれいでこざっぱりした、男も惚れ惚れする

ような男を表す、なかなか粋な表現だ。この言い回しは男性にしか使わ

ない。「水もしたたるいい女」という言い方も、しっとりしたみずみずしい

女性という感じがして悪くはないと思えるのだが、昔からそう決まってい

るので仕方がない。実は科学的に見ても理にかなっていて、人体には

大量の水分が含まれており、その量は男性が約57%で女性が約50%。

昔の人は知ってか知らずか「したたる」男性に使っていたんだね。

 一方、水分の少ない女性には何が多いかというと、脂肪である。男性

では体重の約23%が脂肪分なのに対し、女性では約33%。この脂肪

があるからこそ、女性特有のふくよかで艶やかなナイス・バディが生まれ

るのです。「水もしたたるいい男」に対する表現として、かつては、女性を

ほめるのに「脂の乗ったいい女」なんて言ったらしいし、古代中国では、

「擬脂」という美人を形容する言葉もあった。

 しかし、時代は変わって今や脂肪は大の嫌われ者。「脂の乗ったいい

女」なんて言おうものなら二度と口をきいてもらえなくなること間違いなし

だ。