和太鼓祭座CD発売までの経緯 −その2


 9/30に祭座さんとは接触しました。私事になりますが、接触するために出
向いた市民センターは、実は一年半ほど前にも来たことがありました。知人が
そこでボランティアをするというので、迎えに来ていてその終わりを待っていたん
ですが、その時と風景が同じなので、次々といろんな事が思い出されます。あ
れ前に待っていたときも、変わった太鼓のリズムが聞こえていたっけなぁ・・・。
どうもこれも、祭座だったらしいのですね。
 最初祭座さんの練習風景だけ見て、ありがとうございますと言って帰るだけに
しようかとも思っていました。でもここの練習風景は面白いんですね。練習部屋
の関係もあるでしょうが、大人子どもが入り交じって、違う太鼓で違うリズムで
それぞれに練習している。これだけ太鼓があるとそれぞれの練習に差し支える
だろうに、気にしてる風でもない。でも座長と思われる人(座長だったんですが)
が、それぞれを良く聞きわけていて、「それ、遅い!」とか、「強すぎる!」と
か指摘してるのです。わたしも一応音楽にかかわってますから、リズムの乱れ
とかテンポ喰いはわかるつもりなんですが、目の前でお子さんがちょっとテンポ
を端折ったように叩くと、たちまち指摘が来るんですね。これにはびっくりでし
た。しかも指摘された子どもも大人も、従うんですね。失礼な話ですが、この
統率力は「おいしい」と思いました。
 これは率直に話してみるべきだろうと、喫煙タイムを取った座長の高篠さんに
いきなり失礼とは思いましたが、ぶっちゃけてみました。
 高篠さん、きょとんとしてます。そして第一声「なんでそんなにおいしい話し
が」でした。たしかにそうです。何にもノルマないんですから。
 この後、私は祭座のHPは熟読してましたから、いろいろ確認をしつつ話を続
けます。
 ・収録に使えるレパートリーがたくさんある。
 ・太鼓以外の楽器をたくさん使う。(津軽三味線奏者がいる)
 ・対外演奏経験が豊富である。
 ・外国人相手に演奏して反応を知っている。
 ・英語に熟達した座員がいる。
 ・太鼓だけだと聴衆が飽きるという認識を座長が持っている。
 ということが確認できたあたりで、単刀直入に聞いてみました。
 「やってみますか?」
 「メンバーの意向も聞いてみないと。」
 私がほぼ同じ事を、ちょうど休憩中だったメンバーにお話しし、最後に座長が
メンバーに聞きます。「やってみたいと思う?」 やってみたい、、、
との声が続きました。

 祭座に行きあった経過はこの通りです。ですが実際はもうちょっと紆余曲折し
ていますが、それは思いっきり省いて書かれてます。

−−−−−−

 いろいろ周辺を調整して、イギリスに和太鼓奏者が決まったと連絡を入れま
す。契約書が座長のところに届いて、正式契約もされました。
 この間、録音ホール選定という仕事がかぶっていました。じつはこれが大変だ
ったのです。録音の予算は限られてます。しかし最大限いい音はものにしたい。
人気のホールは12月の予定はすでに埋まっています。しかもこちらがいいと
思っても商業CD収録だとバカ高い貸料が別にあるホールというのはたくさんあ
ります。こうなったらちょっと遠くても、真新しいホールがあるのではないかと探し
てみました。すると、東大和市に出来たばかりの真新しいホールがあるのがわ
かりました。さっそく録音の池田さんと連れだって行ってみます。非常にきれいで
受付の対応も親切です。公立ホールにありがちな、お役所臭さもあまり感じませ
んでした。希望している12月もなんとか空きがあるようです。鼓童がライブを
やった実績がすでにあり、これは使えるという感触がありました。
 東大和ということでは、偶然がもうひとつあります。前述しました、和太鼓祭
座を奥さんが招聘役なんだけど、と教えてくれた歯医者さん(原先生と言いま
す)が開業してるのが東大和市。しかもホールから1キロも離れていないので
す。これはホールの賃料に大きく影響します。市内の職場に勤務していれば、
賃料が安くなるのです。すかさずこれは病院にお邪魔し、ホールの借り出し責
任者になっていただきました。今回のCDにスペシャルサンクスとして名前を出し
ているのは、この原先生のことです。

 こうしてホールが決まりました。東大和ハミングホールの大ホールです。

    裏話 その1  その3  その4